実は日本企業が得意な「対話」による組織づくり
テレワークの導入が進み、顔を合わせてのミーティングが減っています。
オフィスにメンバーが集まるとうことも減り、誰が何をしているのか見えにくくなっていませんか。
テレワークはメリットも大きいのですが、このようにメンバーの顔が見えないことによるデメリットを感じている方も少なくないのではないでしょうか。
対話を活用していた製造業のQCサークル
製造業では「QCサークル」と呼ばれるような小人数のプロジェクトが盛んに行われていました(名前はこの名前はあまり使われていないかも)。QCサークルとは、製造現場の品質改善活動で5名~10名ほどの少人数のグループ単位で、チームのリーダーを中心としてに品質向上を目的とした作業改善に取り組む活動です。
改善するテーマは自分たちで決め、成果を検証していくものが一般的なのですが、このテーマを自分たちで決めていくというところがポイントです。
メンバーの意見やアイデアを聴きながらチームメンバーが納得するテーマを選定していく必要があります。異なる役職や年齢のメンバーがいるチームであれば、打ち手を実行して結果を出すまでにリーダーはチームをまとめなければなりません。リーダーの人間力が問われる活動です。
いま、企業の中では「部下やメンバーのアイデアや言いたいことを聴ききれるリーダー」はどのくらいいそうでしょうか。
リモートで組まれたチームでは、なかなかチームメンバーのお互いの考えや背景を知ることもできず、メンバーはリーダーにふと思いついた意見を言いにくいものです。
「こんなことで時間をとってもらうのもいいものか?」
「ああ、今日のweb会議はアジェンダの話題で時間が終わってしまった」
このような、目に見えないコミュニケーションロスが積み重なると、チームの生産性にとどまらず、働く意欲も低下してしまうこともあります。
今こそ必要なサーバントリーダー
このような状況を変えていくには、「現場を良くするヒントは現場にあり、それをみんなが知っている」という人間観と、メンバーの意見を引き出して一つのうねりにしていけるサーバントリーダーシップではないでしょうか。
メンバーからの発言できる機会を大切にし、会議の場では意見の発言を促す運営を心がける。そして、1対1の対話も大切にし、業務の指示だけの場にしない。
これができるリーダーが今求められていると感じています。
KAKAWARU,LLC
代表 金山 貴宜