「それパワハラです」と言われない指導のポイントとは
「部下の成長のためにも指導は必要!」
頭ではわかっていても、いざ指導しようと思ったら言葉が出てこないもの。
また、言葉は出てきても、感情的になってしまって、「パワハラだ」と叫ばれるケースも…
そんな部下指導に悩むあなたに向けて、本日は、パワハラと言われない「上司と部下の間での指導のポイント」についてお伝えいたします。
今回お伝えする指導のポイントは、7つです。
キーワードは『かりてきたねこ』
さっそく一つずつ見ていきましょう!
【か】:感情的にならない
部下のミスを挽回するのも上司の仕事です。
仕事とはいえ、失敗を肩代わりするのですから怒りたい気持ちも湧いてくるものですよね。
時にはその怒りをぶつけてしまいたくなることもあると思いますが、手の親指を握ってグッと我慢。
6秒耐えれば冷静になれると言われています。
【り】:理由を伝える
理由を伝えなければ、何を改善して良いのか分かりません。
ポイントは、「起きたことを明確に」です。
✕:お客様から怒られました。反省して下さい
〇:お客様からご連絡が遅いと苦情が入っていますよ
【て】:手短に終わらせる
長くなってしまえばしまうほど、相手に嫌な時間を与えてしまいます。
また、パワハラという視点で考える際は、周りからどう見えるかも考えましょう。
1時間、上司と二人で会議室。
本当に有意義な振り返りを過ごしたとしても、他の人から見たらどうでしょうか。
もしかしたら、密室で長いこと叱責をする上司だと映っているかもしれませ
【き】:キャラクターに触れないように
あなたにも部下にも、きっと言われたくない一言があるはずです。その部分に触れないようにすることが大切です。
言われたくない部分は人によって違うもの。
普段、自分から言うのはいいけど、人に言われることは嫌だという人もたくさんいます。ご注意くださいね。
〇:私、大雑把な性格なんですよ
✕:お前は大雑把な性格なのがいけないな
【た】:他人と比較しない
指導は、ミスをした人の成長を願うものです。
部下が何人いようとも、目の前の人は世の中でその人だけ。
誰かと比較して「できていない」というレッテルを張ることは避けましょう。
✕:同じ新入社員なのに、なんでお前はできないんだ?
【ね】:根に持たない
指導する際は、「今起きたこと」に限ります。
過去のことまで一緒に指導を行っていくと、焦点が定まりません。
ご自身に置き換えて考えてみてください。
「今回の書類のミスだけじゃなく、前はお客様にも怒られていたよな!」
なんて言われたら、ちょっと嫌な気持ちになりませんか?
【こ】:個別に指摘する
他の人がいる前で指導しないようにしましょう。
「他の人にもミスをしてほしくないから…」
なんて思うこともあるでしょうが、指導の機会と共有の機会を分けるようにすると良いでしょう。
いかがでしたか?
今回お伝えした7点に気を付けてみてくださいね。
上手な指導はスキルです。
個性を大切にする時代ではありますが、『かりてきたねこ』のように、愛される上司を目指してみてはいかがでしょうか?
木村 俊夫(きむら としお)
カウンセリングの良さを世の中に伝えるエバンジェリスト(伝道師)。
自信を持ってチャレンジし続けられる人と社会を目指している。
「成長は傾聴から」をスローガンに、「あなたの役に立つ支援」を毎日行っている。
教育業界出身で、教えるということに定評がある。
現在ではカウンセラー、講師、事業企画と活躍の幅を広げている。